稲宮神社(読み)いなみやじんじや

日本歴史地名大系 「稲宮神社」の解説

稲宮神社
いなみやじんじや

[現在地名]土肥町土肥 屋形

土肥港に近い山麓に鎮座祭神は稲宮命または豊受比売命ともいう。承和三年(八三六)勧請と伝える。「延喜式」神名帳所載の那賀なか郡「稲宮イナミヤノ命神社」、「伊豆国神階帳」に載る従四位「いなみやひめの明神」に比定する説がある。江戸時代は神明社と称し(増訂豆州志稿)、土肥村の産土神であった。伝承によれば、往古亀卜の術を使い伊豆卜部氏とともに朝廷にのぼったことがあるという水口氏の氏神として祀られ、神体の承和三年銘の懸仏は当時京都から勧請したもので、廃仏毀釈の際神主宅に移したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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