稲光保(読み)いなみつほ

日本歴史地名大系 「稲光保」の解説

稲光保
いなみつほ

現稲光を遺称地とし、阿弥陀あみだ川扇状地の扇端部付近にあったとみられる。建武四年(一三三七)一〇月一九日の足利尊氏下文(丹波波々伯部文書)に「伯耆国稲光保地頭職」とみえ、丹波の国人波々伯部為光に戦功の賞として与えられた。しかし、翌五年になっても下地は為光には引渡されず、本主による抵抗があったとみられる(同年二月六日「高師直施行状」早稲田大学所蔵祇園社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android