程大昌(読み)ていだいしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「程大昌」の意味・わかりやすい解説

程大昌
ていだいしょう
(1123―1195)

中国、南宋(なんそう)の政治家儒者。字(あざな)は泰之(たいし)。安徽(あんき)省休寧(きゅうねい)県の人。1151年の進士吏部尚書、1190年竜図閣学士を経て官を退き、73歳で没した。政治上のことでしばしば献策し、官吏としても有能であったが、篤学で学究としても優れていた。とくに名物典故考証に力を注ぎ、漢唐の説を批判して新意を出すことに努めた。著に『易原』『禹貢(うこう)論』『演繁露(えんはんろ)』『考古編』『詩論』などがある。

[村山吉廣 2016年2月17日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「程大昌」の意味・わかりやすい解説

程大昌
ていだいしょう
Cheng Da-chang; Ch`êng Ta-ch`ang

[生]宣和5(1123)
[没]慶元1(1195)
中国,南宋の政治家,学者。徽州休寧 (安徽省休寧県) の人。字は泰之。諡は文簡。紹興 21 (1151) 年の進士。官は吏部尚書,竜図閣学士。地理学に詳しく,『演繁露』『北辺備対』などの著作がある。

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