稀稀（読み）マレマレ

デジタル大辞泉

まれ‐まれ【^×稀^×稀】

［形動］［文］［ナリ］きわめてまれであるさま。
「夜も十一時過と思われ、往来の人も―なり」〈逍遥・当世書生気質〉
［副］に同じ。
「猫殿の―おはいたるに、物よそへ」〈平家・八〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

まれ‐まれ【稀稀】

[1] 〘副〙 (「まれ（稀）」を重ねたもの) きわめてまれであるさまを表わす語。ごくまれに。たまたま。

※伊勢物語（１０Ｃ前）二三「まれまれかの高安(たかやす)に来て見れば」

[2] 〘形動〙 (一)に同じ。

※当世書生気質（1885‐86）〈坪内逍遙〉二「已に夜も十一時過と思はれ、往来の人も稀々(マレマレ)なり」

出典　精選版 日本国語大辞典