精選版 日本国語大辞典 「移鞍」の意味・読み・例文・類語
うつし‐ぐら【移鞍】
〘名〙 武官、蔵人所の衆などの廷臣が公務に使用する鞍。官馬につけるのを普通とするが、摂関家などで随身(ずいじん)や家人用として、その形状にならって作り、私馬(わたくしのうま)につけることもある。平文の鞍橋(くらぼね)、半舌の鐙(あぶみ)、斧形の大滑(おおなめ)を特色とする。うつしのくら。うつし。
※吾妻鏡‐建久六年(1195)三月一三日「将軍家御二参大仏殿一〈略〉止二鞍一口一為二手掻会十列之移鞍一、同寄二進之一」
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