秋霧の(読み)あきぎりの

精選版 日本国語大辞典 「秋霧の」の意味・読み・例文・類語

あきぎり‐の【秋霧の】

秋霧が立つの意で、「立つ」にかかり、同音を含む地名「たち野」「立田山」にかかる。
※後撰(951‐953頃)恋四・八四三「鏡山あけて来つれば秋ぎりのけさや立つらんあふみてふ名は〈坂上常景〉」
② 霧が晴れる意で「(心が)晴れる」に、霧がたちこめてあたりが見えない意で「おぼつかなし」に、また、垣のように視界をさえぎる意で「まがき」にかかる。
古今(905‐914)恋二・五八〇「秋霧のはるる時なき心には立ち居のそらも思ほえなくに〈凡河内躬恒〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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