秋吉宿(読み)あきよしじゆく

日本歴史地名大系 「秋吉宿」の解説

秋吉宿
あきよしじゆく

[現在地名]秋芳町大字秋吉 上宿・下宿

絵堂えどう宿(現美東町)河原かわら宿(現美祢市)の中間にある近世宿駅で、秋吉村の北西秋吉八幡宮に隣接して開設された。絵堂宿から二里八町、河原宿へは一里一〇町。

秋吉宿は、元来秋吉・岩永いわなが両村を人馬供出の後地として送り役を勤める宿場であった。享保五年(一七二〇)新宿に指定の節、六〇―七〇軒に出百姓を命じ宿役を勤めさせる計画で、ひとまず二四軒を出させ、馬一四匹と人夫三三人を常置し、近後地として秋吉村のさと瀬戸せと助役を命じた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報