秋され(読み)アキサレ

デジタル大辞泉 「秋され」の意味・読み・例文・類語

あき‐され【秋され】

《「あきざれ」とも》秋になること。秋が深まること。あきさり。 秋》
「頃しも今は―や稲葉いなばそよぎて露こぼす」〈浄・八花形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「秋され」の意味・読み・例文・類語

あき‐され【秋され】

〘名〙 (「あきざれ」とも)
① 秋になること。秋さり。《季・秋》
※砌塵抄(1455頃)「冬され、夕ざれの事〈略〉春され、秋され、冬され面白言葉也」
② 秋が深まること。また、その時節。秋さり。《季・秋》
※俳諧・一息(1693か)「秋栄(サレ)に訪ひ来る京の琴爪屋」
[語誌]上代に多くみられる「秋さる」の「さる」は四段活用であるから、その名詞形は「秋さり」となるが、近世には「秋され」または「秋ざれ」がしばしば用いられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android