神経芽細胞腫/神経芽腫(読み)しんけいがさいぼうしゅ/しんけいがしゅ

妊娠・子育て用語辞典 「神経芽細胞腫/神経芽腫」の解説

しんけいがさいぼうしゅ/しんけいがしゅ【神経芽細胞腫/神経芽腫】

主に乳幼児に発生するがんで、現在は「神経芽腫」と呼びます。副腎や、脊髄両脇にある交感神経節などから発生し、サインとしては、おなかが大きくふくれる・おなかにしこりができる・腹痛胸痛などがあります。抗がん剤手術放射線などで治療します。なお、以前は早期発見のために生後6~7か月の赤ちゃんを対象に尿検査(集団検査=マススクリーニング)が行われていました。けれど、この方法で「陽性(病気の疑いあり)」とされた子の中には、かなりの数で治療を必要としない子がいる(1歳以下でこの病気が発見される場合、自然に消えてしまうことがあります)こともわかってきました。そのため、全国規模での上記検査は2004(平成16)年4月、中止されています。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報