神家(読み)じんけ

精選版 日本国語大辞典 「神家」の意味・読み・例文・類語

じん‐け【神家】

〘名〙 (「しんけ」とも)
① 累代世襲の社家をいう。寺家仏家に対する語。
続日本紀‐天平元年(729)一一月癸巳「寺家神家地者不改易
② 特に、神代以来、神祇祭祀を世襲し、朝廷に奉仕してきた家柄の中臣氏と斎部(いんべ)氏。また、後に神祇伯の白川氏(王氏)が加わり、さらに、伊勢神宮の祭主家藤波氏を入れて呼ぶ称。

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世界大百科事典(旧版)内の神家の言及

【秤座】より

…戦国大名が領内の衡制統一のため設置したものもあるが,江戸幕府の秤座がよく知られる。江戸幕府は守随(しゆずい)家の江戸秤座(東33ヵ国),神(じん)家の京秤座(西33ヵ国)を置いて,両家に秤の製作,販売,補修の特権を与えた。守随家は1874年の段階で東日本一帯41ヵ所――設立順に,甲府,名古屋,津,高田,敦賀,会津,柏崎,大津,駿河府中,丹波亀山,高崎,彦根,秋田,金沢,川越,長岡,下野佐野,遠江中泉,信濃下越,松本,善光寺,富山,宇都宮,三河泉村,八王子,新潟,三河吉田,磐城瀬之上,米沢,加茂,出羽庄内,福井,津軽,上野原,松代,上田,仙台,箱館,相模横山宿,木更津,松坂――に出張所を置き,その管掌者を名代(みようだい)役と呼んだ。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」