磐田文庫跡(読み)いわたぶんこあと

日本歴史地名大系 「磐田文庫跡」の解説

磐田文庫跡
いわたぶんこあと

[現在地名]磐田市見付

元治元年(一八六四)四月、遠江国総社淡海国玉おうみくにたま神社の神官国学者の大久保忠尚によって同社境内に創設された遠州最初の公共図書館。忠尚は文庫建設の資金として自ら金一〇〇両を出資し、残りの一〇〇両は講組織を設けて遠州各地の国学者や学問・教育に理解のある有志から募った。文庫の建物は間口三間一尺・奥行二間一尺、建坪約六・七坪で瓦葺・白壁塗、二階建・井籠仕組みの土蔵である(明治一二年「磐田文庫創立書写」磐田市教育委員会蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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