破風・搏風(読み)はふ

精選版 日本国語大辞典 「破風・搏風」の意味・読み・例文・類語

は‐ふ【破風・搏風】

〘名〙 屋根切妻(きりづま)についている合掌形の板。また、屋根の切棟(きりむね)の両下して山形になっているところ。本来は神明造りのように、千木(ちぎ)破風とは一本の材を用いるので、直線の合掌形で、これを本破風(ほんはふ)ともいう。このほか、流(ながれ)破風、千鳥破風唐破風、縋(すがる)破風などがある。破風板
正倉院文書‐天平宝字六年(762)正月一五日・雑材并檜皮和炭等納帳「薄風二枝 各長二丈七尺広九寸厚四寸」
御堂関白記‐寛仁元年(1017)七月七日「寝殿未申角柱并内厨子、屏風等破、并室西面破風等破云々」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android