破手組(読み)ハデグミ

デジタル大辞泉 「破手組」の意味・読み・例文・類語

はで‐ぐみ【破手組/端手組】

三味線組歌一種本手ほんて組に対して、新しい曲風で作られた楽曲群。慶安(1648~1652)のころ柳川検校やながわけんぎょうあるいは虎沢検校が作曲したものという。柳川流野川流ともに「待つにござれ」など7曲からなるが、曲目が少し異なる。⇔本手組

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世界大百科事典(旧版)内の破手組の言及

【三味線組歌】より

… 盲人音楽家の間に,芸術的伝承曲として伝えられるにいたって,さまざまな増補・編曲が行われるようになった。京都において,その伝承体系を確立させたのは柳川検校であって,みずから破手組その他の楽曲の作曲も行い,それ以前の古曲のみを本手組と称した。柳川の体系づけたものは,その後の伝承において,柳川流と称せられ,その詞章は《松の葉》(1703)に収録された。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」