砂頭・沙頭(読み)さとう

精選版 日本国語大辞典 「砂頭・沙頭」の意味・読み・例文・類語

さ‐とう【砂頭・沙頭】

〘名〙 砂浜海岸河原の砂の上。しゃとう。
※和漢朗詠(1018頃)下「沙頭に印を刻む鴎の遊ぶ処 水底に書を模す雁の度る時〈大江朝綱〉」
※高野本平家(13C前)三「沙頭(サトウ)に印を刻む鴎、澳(おき)のしら洲にすだく浜千鳥の外は」 〔庾信‐春賦〕

しゃ‐とう【砂頭・沙頭】

〘名〙 砂のある所。海岸や河原の砂の上。砂浜。さとう。
太平記(14C後)一〇「沙頭(シャトウ)路狭きに、浪打涯(なみうちぎは)まで逆木(さかもぎ)を繁く引懸て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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