山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
石油輸出国機構(OPEC)(せきゆゆしゅつこくきこう)
Organization of Petroleum Exporting Countries
石油輸出国によって構成される生産,価格に関する国際カルテル組織。国際石油資本の一方的な価格引下げによる石油収入減少を回避しようと,1960年6月にイラン,イラク,サウジアラビア,クウェート,ベネズエラの5カ国によって設立された。その後,カタル,インドネシア,リビア,アラブ首長国連邦,アルジェリア,ナイジェリアの6カ国が加盟し,11カ国で構成されている。本部はオーストリアのウィーンにある。70年代の石油危機によって資源ナショナリズムの高揚に寄与したものの,次第に内部対立が激しくなり,また非OPEC諸国の生産が増加したことなどから,その影響力は小さくなっている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報