石城神社(読み)いわきのじんじや

日本歴史地名大系 「石城神社」の解説

石城神社
いわきのじんじや

[現在地名]大和町大字塩田

大和町と田布施たぶせ町の境にそびえる標高三五〇・一メートルの石城山鎮座する。石城山頂上部には高日たかひヶ峰・ほしヶ峰・築山つきやまの峰・つるヶ峰・おお峰の五つの峰があり、石城神社は築山の峰と鶴ヶ峰の間にある。大山祇神を主神とし雷神・高神を配祀する。近世には石城山式内三社大権現と称し、神仏習合の神社として石城山一山に山岳霊場を形成した。旧県社。

「延喜式」神名帳の周防国十座のうちに「熊毛郡石城神」とみえる。鎮座は敏達天皇三年と伝える(神祇志料)。「三代実録」貞観九年(八六七)八月一六日条に「周防国正五位上出雲神、石城神、比美神並授従四位下」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「石城神社」の解説

石城神社

山口県光市にある神社。1469年に建てられた本殿は国の重要文化財に指定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の石城神社の言及

【大和[町]】より

…周南臨海工業地帯のベッドタウンとなっている。石城山の山頂近くに鎮座する石城神社は式内社で,本殿は重要文化財。八合目付近を中心に2500m余にわたる列石遺跡(神籠石(こうごいし))があり,古代山城の施設とみられ,石城山神籠石として国の史跡に指定されている。…

※「石城神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」