石坂土場(読み)いしざかどば

日本歴史地名大系 「石坂土場」の解説

石坂土場
いしざかどば

[現在地名]伊万里市大川町駒鳴

松浦川最上流の河港で、大川野おおかわの盆地年貢米はここに集められ、底の浅い七千斤積みの舟が六隻で運送にあたった。甲板井堰の方法で河水をせき止め、舟を浮上させ、貨物を積み、六隻一度に井堰をとりのけ流下し、船頭の操船で満島みづしま(現唐津市)運搬。帰りは魚の塩物、とくに塩鯨が多かったという。塩物はここから桃川もものかわ高橋たかはし(現武雄市、六角ろつかく川上流の河港)のコースで運ばれ販売されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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