短期金融資産投資信託(読み)たんききんゆうしさんとうししんたく(英語表記)money market fund; MMF

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「短期金融資産投資信託」の意味・わかりやすい解説

短期金融資産投資信託
たんききんゆうしさんとうししんたく
money market fund; MMF

市中金利に連動する証券会社の投資信託として 1971年にアメリカで開発された金融商品。顧客から集めた小口資金をプールして,譲渡性預金 (CD) やコマーシャル・ペーパー (CP) ,米財務省短期証券 (TB) などの短期金融商品に投資して運用する。 70年代末から 80年初めにかけて爆発的な売れ行きをみせた。この人気を受けてアメリカの銀行は,高利回り小切手も切れ,金利上限なしの MMAあるいは MMDA (短期金融市場預金勘定) を 82年 12月に対抗商品として開発した。なお,日本にもこの金融革命が飛び火し,86年8月に FFFという公社債投資信託が誕生した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android