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negotiable certificate of depositの略。譲渡が可能な預金で,かつては譲渡可能定期預金証書と訳されていたが,現在は一般に譲渡性預金と訳される。銀行関係者の間ではキャッシュ・ディスペンサー(CD)と区別してNCDの略語が一般に使われる。1978年金融制度調査会が導入に積極的な方向を打ち出し,翌79年3月30日付大蔵省銀行局長通達により認められた。1968年に都市銀行から要望が出たときは,時期尚早として見送られた経緯がある。CDの導入は,(1)短期金融市場の整備と金利機能の活用,(2)企業等の余裕資金の資産選択の場の拡大,(3)銀行等の資金調達方法の多様化と資金偏在の是正,に資することを目的としたものである。CDの譲渡は指名債権譲渡方式により,その発行単位は5億円以上,期間は3ヵ月以上6ヵ月以内の期日指定方式で,個別相対により発行されている。臨時金利調整法の規制を受けないこととされたので金利は自由である。発行限度は,前述の通達では国内金融機関の場合,引当金を含む広義の自己資本の25%以内となっていたが,その後の通達の改正で限度枠は拡大されている。満期前の解約や発行金融機関による買取償却はできない。CDは79年5月の発売以来順調に拡大し,売買量も増大して,オープン・マーケットでは現先(現先市場)と並ぶ自由金利商品になっている。
CDはアメリカでは1900年ころから存在したといわれるが,61年に大手商業銀行が流通市場対策を講じて発行したのが実質的な始まりである。アメリカのCDは預金金利の上限の引上げとともに増大し,70年6月に10万ドル以上,3ヵ月未満の預金の金利自由化,続いて73年5月に10万ドル以上のすべての金利自由化措置により急増した。アメリカのCDは大部分が無記名の持参人払い方式になっており,譲渡手続が簡単である。
執筆者:岡 宏一
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(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 / 2008年)
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…半導体記憶や磁気記憶より歴史が新しく,実用化されたのは1980年以降である。光記憶の媒体としてはこれまで読出し専用のCD-ROMが使われてきたが,98年以降,次第にDVD-ROM,DVD-RAMなどによって置換されようとしている。これらはレーザー光を使用して読み書きする。…
…現先取引の活発化は大口法人預金の債券への代替をひきおこした。そこで,都市銀行をはじめとする大銀行は,競合商品として,譲渡性預金(CD)の導入を図り,79年5月,それが公に認められた。CDはその利子率が発行者である銀行と保有者の交渉によって決まる短期大口の自由金利預金であり,第三者への譲渡が可能である。…
※「CD」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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