知徳寺跡(読み)ちとくじあと

日本歴史地名大系 「知徳寺跡」の解説

知徳寺跡
ちとくじあと

[現在地名]山鹿市鍋田 東

山号は長谷山、本尊は観世音で禅の古刹と伝える。寺崎氏宅一帯が旧境内で、裏山には室町期の歴代住職の卵塔・五輪塔、その他多くの石造物が残る。「鹿郡旧語伝記」にも「コノ寺屋敷ノ内ニ石碑多シ、誠ニ一山ト見ユル、郡三十三所五番ノ札所」と記される。「一統志」には「知徳禅寺観音」とある。現在は旧境内に天和二年(一六八二)建立の小堂宇が残る。堂内には慶長一六年(一六一一)の妙法道円の位牌をはじめ、元和三年(一六一七)・寛永七年(一六三〇)・寛文七年(一六六七)の聖観音像や薬師如来像が安置される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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