矢比・矢頃（読み）やごろ

精選版 日本国語大辞典

や‐ごろ【矢比・矢頃】

〘名〙

① 矢を射当てるのに程よい距離。

※今昔（1120頃か）一九「汝馳せ行て、箭(や)ごろを去て盗人に云ひ懸て返り可来(きたるべ)し」

② 物事をなすのに適当な時機、ころあい。

※木因宛芭蕉書簡‐延宝九年（1681）七月二五日「急なる席故矢ごろをはやくはなち、面目もなき仕合にて御座候」

出典　精選版 日本国語大辞典