矢掛宿本陣(読み)やかげしゆくほんじん

日本歴史地名大系 「矢掛宿本陣」の解説

矢掛宿本陣
やかげしゆくほんじん

宿のなか町西側(現胡町)にあり、代々石井家が勤めた。同家は酒造業も営んでおり、現存する母屋座敷(天保三年建立)御成門裏門・内倉・西倉・米倉・渡り場・麹室・中門・酒倉計一一棟が国指定重要文化財。敷地は約九五九坪、山陽道に北面し間口約二〇間。母屋(石井家の母屋)は入母屋造・本瓦葺で、西接する座敷が本陣として使用された。御成門、唐破風屋根の玄関構え、座敷の一画にある書院造上段の間などが本陣特有の迎客構造を示し、鹿児島藩主島津氏・萩藩主毛利氏などが定宿とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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