真人村(読み)まつとむら

日本歴史地名大系 「真人村」の解説

真人村
まつとむら

[現在地名]小千谷市真人町

信濃川左岸、現市域最南部に位置する。信濃川に注ぐ小流真人沢まつとざわ川を境に、その南側の里地さとちと北側の山地やまちに地域的に分れる。元禄・天保郷帳では真人村一村であるが、村域は広く、多くの集落を抱える。里地にはかみしま沢口さわぐち栗山くりやま三木明さんぎみよう干溝へんぞ万年まんねん本村ほんそん中山なかやま石名坂いしなざか源藤山げつとやまの各集落がほぼ信濃川に沿って散開。下流約三キロに無戸地域があり、その先に芋坂いもざか時之島ときのしまの二集落がある。山地には北山きたやま孫四郎まごしろう桂平かつらだいら若栃わかとち芹久保せりくぼ山新田やましんでん市之沢いちのさわの各集落がある。元禄郷帳の村高は一千一六四石余で、他村に比較し抜群に多い。小千谷陣屋からは遠隔地にあたり、行政用務上小村の独立はなりがたく、大村となったと考えられる。正保国絵図に高三七〇石余、また市ノ沢村高九石余、芹窪村高一八石余、若栃村高四四石余、源藤山村高二七石余、北山村高四六石余、時島ときのしま村高一七石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android