相成ぬ(読み)あいならぬ

精選版 日本国語大辞典 「相成ぬ」の意味・読み・例文・類語

あいなら【相成】 ぬ[=あいなりませぬ]

(「ぬ」は打消の助動詞) 「ならぬ」の改まった言い方。
禁止の意を表わす。してはいけない。動詞形容詞連用形助詞「ては」の付いた形を受けて用いることもある。
歌舞伎・高麗大和皇白浪(1809)三立「それ程相成らぬ事なれば、無理にとも申すまい」
② (上に打消の表現をとって) 当然、意志の意を表わす。する責任がある。ぜひ、しないではいられない。
※歌舞伎・高麗大和皇白浪(1809)四立「お役へも届けまして、御同道仕らねば相成りませぬぞ」
③ (感情を表わす形容詞、または、自発の意の動詞の連用形に助詞「て」の付いた形を受けて) どうしてもそのような状態になってしかたがないの意を表わす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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