法則の辞典 「相反法則(光化学)」の解説 相反法則【law of reciprocity】 ブンゼン‐ロスコーの光化学の法則*の別名である.光化学反応において,変化する物質の量は,生成物質による二次的な妨害がなければ,吸収された光の強度とその照射時間の積に比例する.すなわち,光の強度が大きければ照射時間はその逆数に比例した値でよい.写真などの感光材料の場合なら,標準的な現像処理を行う限り,露光された感光材料の光学密度は,露光時間と光の強さの積に比例する.天体などのきわめて弱い光の場合にはこれからのずれが生じるが,その場合には黒化の法則*(シュヴァルツシルトの法則*)が成立する. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報