盗見（読み）ぬすみみる

精選版 日本国語大辞典

ぬすみ‐・みる【盗見】

〘他マ上一〙 人に知られないように、ひそかに見る。

※多情多恨（1896）〈尾崎紅葉〉後「見まじきものを偸見(ヌスミミ)たやうに空恐しく心尤(こころとがめ)がして」

ぬすみ‐み【盗見】

〘名〙 ぬすみ見ること。気づかれないようにひそかに見ること。

※地獄の花（1902）〈永井荷風〉二〇「窃に園子が物凄い横顔を盗見(ヌスミミ)して居た」

出典　精選版 日本国語大辞典