皇民党事件(読み)こうみんとうじけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「皇民党事件」の意味・わかりやすい解説

皇民党事件
こうみんとうじけん

中曽根首相の後継を選ぶ 1987年秋の自民党総裁選を前に,四国の右翼団体日本皇民党が,候補の一人,竹下登のイメージダウンを狙って「ほめ殺し」といわれる激しい街頭宣伝を展開した。こうした状況を打開しようと竹下派の金丸前自民党副総裁が,組織暴力団稲川会の石井進会長に皇民党の活動封じ込めを依頼したとされる。竹下は中曽根首相から後継自民党総裁に指名されたが,この事件は政治家と暴力団の関係を示すスキャンダルとして自民党に大きな打撃を与えた。

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