百川村(読み)ももがわむら

日本歴史地名大系 「百川村」の解説

百川村
ももがわむら

[現在地名]能生町百川

能生小泊のうこどまり村から東へ磯浜伝いに進んだ所にある。山道で能生谷の大王たいおう柱道はしらみちへ、山王さんのう川の谷沿いに大洞おおほらから高倉たかくらへも通じる。正保国絵図に高九九石余、延宝七年(一六七九)の越州四郡高帳には桃川村とある。天和三年(一六八三)検地帳(百川区有文書)は、高二一九石余、田方一〇町三畝余・畑方三五町七反五畝余、塩場・塩屋一町四畝余で、免三ツ七分の上塩場八、免二ツ五分の中塩場三、免一ツ八分の下塩場二、免二ツ五分の塩屋一九、屋敷持百姓一七であった。

百川村
ももかわむら

[現在地名]男鹿市脇本百川わきもとももかわ

寒風かんぷう山北東山麓に位置し、南北に延びる男鹿街道に沿う。東には八郎潟西岸にかけて平地が広がり、南は樽沢たるざわ村、北は角間崎かくまざき(現南秋田郡若美町)と境する。西方の丘陵地に縄文中期の土器片を包含する。

寛喜三年(一二三一)橘公業の子乙王丸あての将軍家政所下文案(肥前小鹿島文書)に「出羽国秋田郡小鹿島内桃川、吉田」とある。天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「もゝ川村 舟越村」として五三三石五斗五合とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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