白鶏新田(読み)はつけしんでん

日本歴史地名大系 「白鶏新田」の解説

白鶏新田
はつけしんでん

[現在地名]長島町白鶏

伊尾いび(現揖斐川)左岸にあり、東に横満蔵よこまくら新田、南に松高まつだか新田、老松おいまつ輪中に属する。明和寛政(一七六四―一八〇一)頃と思われる木曾川河口図(蓬左文庫蔵)によれば、当新田の開発される前は「桑名領魚猟場葭生」であったことが知られる。文政九年(一八二六)桑名の豪商佐藤孫右衛門と、美濃の加藤金太夫の共同開発になり、「桑名郡志」に「反別百九同年願書高一千石天保五年免状」とある。近世は桑名藩領。万延元年(一八六〇)の暴風雨により亡所となったが、明治中期にわたって美濃の菱田清蔵・水谷小三郎・内藤利兵衛らが出資して、白鶏・松蔭まつかげの両新田四〇町余を再開発した(長島町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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