白潟魚町(読み)しらかたうおまち

日本歴史地名大系 「白潟魚町」の解説

白潟魚町
しらかたうおまち

[現在地名]松江市魚町

大橋おおはし川に架かる松江大橋南詰南西に位置する町人町。北から西は宍道湖に臨む。南はなだ町、東は白潟本しらかたほん町。単に魚町と称され、白潟魚町は末次魚すえつぐうお町に対しての呼称町名は主として島根半島沿岸部の海産物陸揚場として栄えたことに由来するという。堀尾時代城下図に町屋がみえる。「雲陽大数録」には魚町と記される。当町在住の肥後屋喜右衛門は享和元年(一八〇一)御勝手方御米捌御用を命じられるとともに御手船をも取扱い、所持船として召宝丸(九〇〇石積)・大宝丸(一千三〇〇石積)・環徳丸(一千四五〇石積)・宝永丸(一千六〇〇石積)を建造して御用を勤めたという(松江市誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報