白子(医学)(読み)しろこ

百科事典マイペディア 「白子(医学)」の意味・わかりやすい解説

白子(医学)【しろこ】

しらこ,アルビノとも。先天性白皮症のこと。メラニン色素が先天的に欠乏する疾患劣性遺伝。限局性と汎発性のものとがある。後者がいわゆる白子で,毛髪は,白髪または金髪,虹彩(こうさい)や脈絡膜の色素も欠き,瞳孔(どうこう)は淡紅で,光をまぶしく感じる。爪(つめ)・歯の奇形その他の発育障害を伴うこともある。治療法はない。動物ではシロウサギ,ダイコクネズミシロヘビなどがよく知られ,それぞれアナウサギ,ドブネズミ,アオダイショウの白子(白化型)である。いずれも赤い眼を特徴とする。
→関連項目白髪

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