発表形式の国際収支表(読み)はっぴょうけいしきのこくさいしゅうしひょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「発表形式の国際収支表」の意味・わかりやすい解説

発表形式の国際収支表
はっぴょうけいしきのこくさいしゅうしひょう

国際収支表の一つで,世界各国がそれぞれの形式で公表するもの。「IMF方式の国際収支表」は本来国民経済計算体系の一環として作成されるものなので,国際収支が改善したか悪化したかを判定するためには必ずしも便利な構成となっていない。そこで各国は IMF方式の国際収支表を組替えて国際収支の状況を判定しやすい形式のものを公表している。その形式は各国まちまちで,日本では 1966年4月から日本銀行発行の『国際収支統計月報』が発表形式の国際収支表として広く利用されている。この形式では,(1) 貿易収支,(2) 貿易外収支,(3) 移転収支,(4) 長期資本収支,(5) 短期資本収支,(6) 誤差脱漏,(7) 金融勘定という構成で国際収支を明示しているので,国際収支の動向経常収支基礎収支および総合収支などで容易にみることができる。

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