発心寺(読み)ほつしんじ

日本歴史地名大系 「発心寺」の解説

発心寺
ほつしんじ

[現在地名]小浜市伏原

後瀬のちせ山の東側山裾にある。山号は霊松山、曹洞宗本尊聖観音。大永元年(一五二一)若狭守護武田元光の創建と伝える(若州管内社寺由緒記)。周辺は元光別業の地で、晩年この地に居住して別所殿様と称された。寺の北および東側は巨大な石垣で囲まれ、後瀬山城北東の要害的役割を果したと考えられる。「神宮寺日記抜書」によれば、当寺が炎上したのは天文一九年(一五五〇)五月二五日の夜で、本尊の薬師像は無事取出されたということである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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