留女(読み)トメオンナ

デジタル大辞泉 「留女」の意味・読み・例文・類語

とめ‐おんな〔‐をんな〕【留(め)女】

芝居などで、けんか仲裁に入る女。
宿屋客引きの女。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「留女」の意味・読み・例文・類語

とめ‐おんな ‥をんな【留女】

〘名〙
① 宿屋の女の客引き。女のやどひき。また特に、江戸時代、街道旅宿で、旅の客を宿へ呼び込み、売春も兼ねた女。飯盛り女。でおんな。おじゃれ。おじゃれおじゃれ。
※評判記・難波立聞昔語(1686)山村勘三郎「此難波は目さかしく。又口のはしたなき事関坂の下の留(トメ)女に一倍まし候」
② (芝居などで) 喧嘩の中にわりこんで仲裁する女。
※江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「留女(トメヲンナ)とは面白え。さあどうして俺等の顔を立てて呉れるんだ」

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