畏も(読み)かしこくも

精選版 日本国語大辞典 「畏も」の意味・読み・例文・類語

かしこく‐も【畏も】

連語〙 (形容詞「かしこい」の連用形係助詞「も」の付いたもの)
① おそれおおくも。もったいなくも。もったいないことに。
万葉(8C後)二・一九九「ひさかたの 天つ御門(みかど)を 懼母(かしこくモ) 定めたまひて」
② はなはだしいことに。ひどく。
源氏(1001‐14頃)朝顔「かしこくも古り給へるかな」
[補注]「かしこし」(畏敬)の原義が消滅した現代では、文語的表現の中で用いられるだけである。その点、現代では文語的な副詞ととらえられる場合もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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