町御用場跡(読み)まちごようばあと

日本歴史地名大系 「町御用場跡」の解説

町御用場跡
まちごようばあと

[現在地名]鳥取市本町一丁目

ほん町一丁目の北西端南側にあった藩政時代の町政をつかさどる役所。初め町の中心部で町人にとっての重要拠点であった本町二丁目に置かれ、町会所と称された。享保九年(一七二四)黒川火事で類焼したため本町一丁目に移された(鳥府志)。創設の年代は定かではないが、承応年間(一六五二―五五)にはすでに存在していたといい、当初は町民の公会場でもあった(藩史)。万治元年(一六五八)九月町会所の制度が定められて以降町奉行の支配下に置かれ、町人からの伺・願・届の受理、種々の伝達の処理は町会所で行われることとなった(町方御定)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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