甲羅を経る(読み)コウラヲヘル

デジタル大辞泉 「甲羅を経る」の意味・読み・例文・類語

甲羅こうらを◦

年功を積む。熟練する。また、世間ずれしてずうずうしくなる。劫﨟こうろうを経る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「甲羅を経る」の意味・読み・例文・類語

こうら【甲羅】 を 経(へ)

年功を積む。年数を経て老練になる。経験を重ねる。また、世間ずれしてあつかましくなる。劫臈(こうろう)を経る。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「山の神の功(コウラ)を経(ハイ)たのだから、よそのおかみさん達とは勝手が違ふだらう」
[補注]この表現は、江戸末期に現われるが、中世には「こう(劫)を経る」、近世初頭には「こうりょう(劫量)を経る」、さらに江戸中期以後に「こうろう(劫臈)を経る」の例があり、これらは一連の関係があるものと思われる。

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