田堵・田刀・田頭(読み)たと

精選版 日本国語大辞典 「田堵・田刀・田頭」の意味・読み・例文・類語

た‐と【田堵・田刀・田頭】

〘名〙 平安時代公領荘園住人で、領主から田地耕作を認められるとともに、領主に年貢・公事を納める義務を持つ耕作民。たとう。でんと。
※百巻本東大寺文書‐四七・貞観元年(859)一二月二五日・近江国依智庄検田帳「因茲召問田刀前伊勢宰依知秦公安雄、勘云」
[補注]「田刀禰(たとね)」(田に従事する者)または「田頭」(田に現地であたる者)の転といわれる。「田堵」と書くのは平安後期から。

でん‐と【田堵・田刀・田頭】

〘名〙
② =でんとう(田頭)②〔和訓栞(1777‐1862)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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