生花早満奈飛(読み)いけばなはやまなび

日本大百科全書(ニッポニカ) 「生花早満奈飛」の意味・わかりやすい解説

生花早満奈飛
いけばなはやまなび

生花早学』とも書く。生花(せいか)一般の初心者向きの入門手引書として知られる。10編からなり、1835年(天保6)から1851年(嘉永4)の間に刊行された。編者は、大坂戯作者(げさくしゃ)の鶏鳴舎暁鐘成(けいめいしゃあかつきかねなり)ほかで、内容としては各流の伝書刊行物から抜き出したものが多く、著述としての特色はないが、それだけに生花一般の心得や技法をひととおり得るのに便利なハンドブックとなっている。

[北條明直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android