生屋郷(読み)いくのやごう

日本歴史地名大系 「生屋郷」の解説

生屋郷
いくのやごう

和名抄」高山寺本・刊本ともに「生屋」と記し、いずれも訓を欠くが、「いくのや」と読むのが定説である。高山寺本は駅名にも「生屋」をあげる。「延喜式」(兵部省)に「周防国駅馬」として「生屋」とあるから、山陽道の駅家を兼ねた郷と思われる。刊本には生屋郷の次に駅家郷を記すので、生屋郷と駅家郷の二郷があるかのごとき印象を与えるが、駅家郷は記載上の誤謬と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android