生倉郷(読み)いくらごう

日本歴史地名大系 「生倉郷」の解説

生倉郷
いくらごう

和名抄」高山寺本に「生倉」と記し、「以久良」と訓じるが、刊本では「伊久」と訓じる。「防長地名淵鑑」は「官倉を置かれたる世に意久倉いくくらと云ひしが、立郷の後、郷名二字の制によりて生倉と定められしなるべし」とし、「三代実録」の貞観一五年(八七三)一二月一五日条に「授長門国意久神従五位下」とある意久神社の社名は、郷名二字の制が定まる以前からこの郷に鎮座されていたことを示すものであると推考している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android