生上(読み)いきあがる

精選版 日本国語大辞典 「生上」の意味・読み・例文・類語

いき‐あが・る【生上】

〘自ラ四〙 生き返る。息を吹き返す。よみがえる。
古今著聞集(1254)一〇「法師はくたくたと絶え入りて、わづかに息計(ばかり)ぞかよひける。水ふきなどして、一時ばかりありて、いきあがりにけり」

うまれ‐あが・る【生上】

〘自ラ四〙 生まれた子の性質能力が、生みの親よりすぐれる。生まれまさる。
狂言記八句連歌(1660)「おやごよりも、むまれあがらっしゃれた事でござる」

おい‐のぼ・る おひ‥【生上】

〘自ラ四〙 生長して、丈高くなる。
古今(905‐914)仮名序「たかき山も、ふもとのちりひぢよりなりて、あまぐもたなびくまで、おひのぼれるごとくに」

おい‐あが・る おひ‥【生上】

〘自ラ四〙 植物、毛などが上の方へ長く生え伸びる。生えのぼる。
※栄花(1028‐92頃)月の宴「前栽、植木どもも、心にまかせておひあがり」

はえ‐あが・る【生上】

〘自ラ五(四)〙 生えて上にのびあがる。
名語記(1275)三「とれどもとれどもつきせず、はえあがる故也」

き‐あげ【生上】

〘名〙 日本料理で、ゆでた材料を水にさらさず、そのままざるなどにあげてさます方法

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