環視・圜視（読み）かんし

精選版 日本国語大辞典

かん‐し クヮン‥【環視・圜視】

〘名〙 大勢の者が周囲をぐるりととりまいて見ること。四方八方から見ること。多くの者が注目すること。

※日本外史（1827）五「賊衆環視、不_二敢迫_一」

※愛弟通信（1894‐95）〈国木田独歩〉艦上に空しく腕を撫す「彼方(かなた)に一群、此方(こなた)に一群土民集り来りて吾等を圜視(クヮンシ)す」 〔新書‐親疏危乱〕

出典　精選版 日本国語大辞典