琴酒を(読み)ことさけを

精選版 日本国語大辞典 「琴酒を」の意味・読み・例文・類語

ことさけ‐を【琴酒を】

「おしたれ小野」にかかる。かかり方、語義未詳。
万葉(8C後)一六・三八七五「琴酒乎(ことさけヲ) 押垂小野(おしたれをの)ゆ 出づる水 ぬるくは出でず」
[補注]諸説ある。(1)「こと」は琴、「さけ」は酒で、(イ)琴は弦をおさえ、酒は垂れるものだから「押し垂れる」にかかる。(ロ)琴も酒も及ばないの意で、用例「出づる水」の「水」にかかる。(2)酒を搾(しぼ)る(押す)ところから「押す」にかかる、など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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