玻璃・玻瓈・頗梨（読み）はり

精選版 日本国語大辞典

はり【玻璃・玻瓈・頗梨】

〘名〙 (sphaṭika の音訳。水精と意訳する)

① 仏教でいう七宝の一つ。現在の水晶をさす。紫・白・紅・碧の四種類がある。

※本朝文粋（1060頃）一三・朱雀院平賊後被修法会願文〈大江朝綱〉「況隋高祖之建_二仁祠_一。変_二戦場於頗梨之閣_一」 〔本草綱目‐金石部・玻瓈・釈名〕

② (透明であるところから) ガラスの別称。

※江戸繁昌記（1832‐36）三「雲母屏風、月を籠め、玻瓈彩籠、星を綴る」

③ 火山岩に含まれている非結晶質の物質。黒曜石(こくようせき)のように、岩漿(がんしょう)が急激に冷えたために生じたもの。〔英和和英地学字彙（1914）〕

出典　精選版 日本国語大辞典