玻璃(読み)ハリ

デジタル大辞泉 「玻璃」の意味・読み・例文・類語

はり【×玻璃/××瓈/×梨】

《〈梵〉sphaṭikāの音写
仏教で、七宝の一。水晶のこと。
ガラス異称
火山岩中に含まれる非結晶質の物質
[類語]宝石たまぎょく宝玉勾玉原石金剛石ダイヤモンド石英水晶クリスタルクオーツ紫水晶アメシスト瑪瑙猫目石キャッツアイエメラルド翠玉緑玉石トパーズ黄玉オパール蛋白石トルコ石ターコイズガーネット柘榴石瑠璃鋼玉ルビーサファイア翡翠碧玉琥珀真珠パール

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普及版 字通 「玻璃」の読み・字形・画数・意味

【玻璃】はり

玉の名。〔太平広記、八十一に引く梁四公記〕扶南大舶、西天竺國より來(きた)り、碧玻璃を賣る。外皎(かうけつ)、~五色の物を其の上に置き、に向つて之れをれば、其の質を見ず。

字通「玻」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「玻璃」の意味・わかりやすい解説

玻璃
はり

サンスクリット語スパティカsphaikaの音写で、玻瓈、頗黎とも書き、水精(すいしょう)と訳すが、赤・白などの水晶を意味する。古代インドで、この世における最高の宝とする七宝(しっぽう)の一つ。原語には石英の意味もあり、ギリシア語ラテン語のガラスを意味する原語の系統継承で、パーリ語のパリカphalikaからサンスクリット語化したもので、一般にガラスの古名とする。

[石上善應]

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岩石学辞典 「玻璃」の解説

玻璃

ガラスのこと[東京地学協会 : 1916].藜は璃に通じる字であるが,現在は用いられていない.→ガラス

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