王禅寺村(読み)おうぜんじむら

日本歴史地名大系 「王禅寺村」の解説

王禅寺村
おうぜんじむら

[現在地名]麻生区王禅寺・白山はくさん一―五丁目・にじおか一―三丁目

都筑つづき郡に属し、東は石川いしかわ(現横浜市緑区)、西は上・下麻生あさお村、南は早野はやの村に接する。日吉谷ひよしだに真福寺谷しんぷくじだにひかりかゝだになどの小字がある。村名は東方山上にある王禅寺に由来すると伝え(風土記稿)、田園簿に村名がみえる。

寛永九年(一六三二)江戸芝増上寺領となり、同年九月二五―二八日に検地が施行された(「検地帳」志村文書)多摩丘陵に広がるため水利が悪く、文化七年(一八一〇)三月の溜井普請願書(同文書)によれば、用水がなく谷間七ヵ所の溜池天水に依存するとあり、前出検地帳では田の過半が旱損場で年貢取米の四割強が免除となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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