王楽寺(読み)おうらくじ

日本歴史地名大系 「王楽寺」の解説

王楽寺
おうらくじ

[現在地名]宮崎市瓜生野

竹篠たけしのの高台北東部にある。高屋山と号し、天台宗本尊薬師如来。弘仁五年(八一四)最澄創建と伝える(国乗遺聞)。竹篠山は彦火火出見命の生誕地と伝え、山腹には彦火火出見命を祭神とする福地神社があった。京都北野社所蔵の入楞伽経第一〇の奥書によれば、応永一九年(一四一二)五月一日生野うりゆうの別符竹篠山王楽寺の住僧厳は北野如法経道場で入楞伽経を書写している。厳は同月六日などにも大乗阿毘達磨雑集論を同道場で書写している(大乗阿毘達磨雑集論巻第一一奥書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「王楽寺」の解説

王楽寺

宮崎県宮崎市の竹篠山にある天台宗の寺院。最澄による創建と伝わり、山幸彦(彦火火出見命(ひこほほでみのみこと))の誕生地とされる。本尊の薬師如来像は両脇侍とともに国の重要文化財に指定されている。

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