玉江神社(読み)たまえじんじや

日本歴史地名大系 「玉江神社」の解説

玉江神社
たまえじんじや

[現在地名]萩市大字山田 玉江浦

玉江川の西岸権現ごんげん山の頂上に鎮座。祭神は大己貴神・伊邪那岐命・一言主神・須佐之男命・安閑天皇。

もと五鬼ごき権現社と称した。社伝によれば弘仁五年(八一四)空海が大和葛城山より勧請という。五鬼の社号について「注進案」は、毛利輝元の病気平癒祈祷のため大江おおえ(現京都府)より前鬼と後鬼を招いたことによるとする。近世には萩城の未申の方角で裏鬼門にあたるため、代々の藩主帰依を受け、九代斉房以来、海陸安全の祈祷を修するようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報