猫谷地遺跡(読み)ねこやちいせき

日本歴史地名大系 「猫谷地遺跡」の解説

猫谷地遺跡
ねこやちいせき

[現在地名]江釣子村上江釣子 猫谷地・本宿

和賀川によって形成された自然堤防上とかねさき段丘崖縁部に存在する縄文時代・古墳時代―平安時代の住居跡。昭和四八―四九年(一九七三―七四)の調査によって縄文時代の竪穴住居跡一棟・竪穴状遺構一棟・土坑一六〇基・落し穴状遺構三基と、古墳時代から平安時代にかけての竪穴住居跡二四棟・掘立柱建物跡一棟が検出された。

古墳時代―平安時代の竪穴住居跡は、自然堤防上に五棟、他は金ヶ崎段丘南縁部にある。これらの住居跡は成立時期から五期に分けられる。第一期は、金ヶ崎段丘南縁部に集中する三棟で、平面形は方形(以下各期とも方形)、規模は一辺四―五・五メートル、比較的差のない住居跡群である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android